福生寺観音堂様の消防ポンプの交換を行いました。
既設のポンプは修繕を繰り返して約40年使用してきましたが、メーカーの部品供給が無くなってしまっているので、今後壊れてしまい、いざ動かなくなったときにポンプ交換に至るまで長期的に消火活動が出来なくなってしまうことから、早めの交換を検討していただきました。
国指定の文化財だと一定額以上の工事等であれば補助金の申請が出来ます。今回は国と会津美里町からの補助金と所有者のご負担で工事のご依頼をいただきました。
以前、他の文化財の調査で国の有識者がいらした時に言われたのですが、40年ほど経つ古いポンプが今も現役で動いているところは全国的に見ても数少ないようで、これほど古い物を見たことがないとおっしゃっていました。どの消防設備に関しても共通して言えることですが、適切なメンテナンスと修繕を行えば耐用年数を伸ばすことが可能です。
今回の工事に関してですが、国指定の重要文化財に対しての消防設備は国や県からの補助金を一部活用して行われます。
今回の工事の概要ですが、
既設ポンプ撤去(配管工事、重量物運搬)→ポンプ搬入(重量物運搬)→配管取付→塗装工事(配管)→電気工事(弱電)→廃棄物処理→設置届提出→消防検査→引渡
といった流れになります。
弊社及び協力会社と連携し工事を行いました。
Point
・文化財特有の消火設備のため、一般の消防設備会社では難しい工事。
・複数の工程を弊社で一括管理によりコストダウン。
・複数の協力会社と連携し納期内の竣工。
弊社で初期のころに手掛けた文化財の消防設備も経年劣化により更新時期が来ておりますので、ご相談いただければ最新の消防設備システム等のご案内や既存の改修などご提案を致しますのでよろしくお願い申し上げます。
既設ポンプ(施工前)
既設制御盤(施工前)
撤去
ポンプ搬入
ポンプ側電気配線工事中
制御盤側電気配線工事中
ポンプ施工完了
制御盤施工完了
放水試験実施