自動火災報知設備の機器更新のご依頼をいただきました。
自動火災報知設備は受信機、発信機、表示灯、感知器、地区音響装置(ベル)等から成り立ちます。今回は製造から30~40年程度経過しており、経年劣化に伴う設備全機器の更新のご依頼でした。






自動火災報知設備の機器の主な更新期限は15年~20年程度と言われています。感知器などは10年程度です。
適切なメンテナンスや部品交換などを行うことでより長く使用することが可能です。
また、近年弊社のお客様で多いのが機器による誤作動ではなく感知器の配線の劣化による誤作動です。建物が築30年、40年と経つと感知器等の配線も同じように30、40年前の配線を使用しています。配線は絶縁被覆というビニールで覆われていますが、内部環境の変化(温度や湿気など)で徐々に劣化していき、被覆がボロボロになり銅線部分が露出しショートしたり、線が錆びて電気抵抗が増えて警報が鳴ったりします。
これは天井裏の感知器の点検をしていてたまたま見つけたのですが、感知器と感知器を結ぶジョイント部分です。本来は青と白のビニール被覆に覆われている部分が銅線むき出しになっています。弊社で最初の施工を行っていない為、最初の状態がわからないので原因の断定は出来ませんが、既存物件を改修した建物だったため天井裏に窓があり、日が差し込み紫外線の影響により劣化した可能性があります。もしくは天井裏は夏で40~50度の高温になるため経年劣化で被覆がボロボロになったなどの理由が考えられるかもしれません。実際に誤作動が起こった際にこれを探すのは正直無理です。たまたまでしたが、見つけた事で誤作動が起こる前に配線の引替工事を行っていただきました。

配線は高温や多湿、外気にさらされている、雨漏れなど外的な要因が重なって劣化していきます。弊社では配線による誤作動等が起こった際は配線のどのあたりが悪いのか徐々に調べるエリアを狭めていき、配線を引き替える必要がある場所をある程度特定した上で配線を引き替えます。それと同時にどういった要因によって配線が劣化したのか原因を調べます。調査によって建物の構造上の問題で結露が酷い、雨漏れが見つかったなどの例があります。建物の異常等が原因として考えられた場合は専門業者に見ていただくようお客様にご提案しております。対策を講じることでより長く配線を使用できるようになります。
既存建物の消防設備改修工事はそれぞれの会社のレベル差が大きく表れるところだと思います。点検と工事や設計はそれぞれ必要な知識も技術も違います。また、新築工事と既存の改修工事も難易度が格段に違います。
新築は自分が思った通りにシステムを構築すれば良いですが、既存の改修工事は誰かが施工したシステムや配線を読み解いて理解するところから始まります。図面だとここを配線が通っているはずが、そこに無く捜索活動をすることもあります。メーカーの違いや年代で仕様が変わりますし、昔の機械で説明書が無いなんてこともよくあります。
また消防法は当時の法律と今の法律の基準が違っている場合などもあり、建物の竣工時の法律を探すのも一苦労です。もちろんその当時は良くても増築などを行う場合などは現行法令に合わせる必要が出て来るため、再設計が必要になります。弊社は不備箇所の調査や消防設備の設計・施工も全て行っており、消防設備の専門業者として、お客様の建物や財産を守るため責任を持って取り組んでおります。